中央アルプス 笠松山(1271.4m) 2016年5月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 11:59 林道分岐(駐車場所)−−12:03 林道を離れる−−12:07 1320m峰−−12:12 林道−−12:16 1260m肩(展望所) 12:18−−12:21 笠松山三角点−−12:31 林道分岐(駐車場所)

場所長野県飯田市
年月日2016年5月21日 日帰り
天候
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道分岐に駐車余地あり
登山道の有無基本的にあり。林道〜1320m峰まで踏跡程度
籔の有無薄い笹
危険個所の有無無し
山頂の展望最高点及び三角点は無し。1260m肩は開けている
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント東側の梅ヶ久保と大原から登山道ありだが西側の林道から登ってみた。林道はダートだが普通車走行可能で1320m峰西側まで入れた。それどころか軽トラなら1320m峰北側直下、三角点すぐ横、展望地まで入ることができる




林道途中のゲート。施錠無しで手動で開閉可能 林道分岐。地形図に無い笠松山山頂への林道あり
地形図にある北西に延びる林道には車止めあり 笠松山山頂への林道
1320m峰の北尾根を登る 薄いながら道形あり
1320m峰。目印はあるが山頂標識は無い 東へ向かう
途中で道は消えて笹藪 すぐ北側の林道に下った
1260m肩へ登る 1260m肩。ここが一般的には笠松山山頂
展望板ありだが霞んで見えなかった 霞の向こうに南アがある
先週登った風越山 大きな石仏あり
林道を逆戻りし三角点を探す。ここを右に入る 三角点峰
壊れた山頂標識 駐車場所に戻る


 笠松山は摺古木山から南に分岐する尾根上にある。最近までその存在を知らなかったのだが、カシミールの地図に山名が出ていないのが原因だ。地形図を見ると山名がしっかりと出ている。ネットで検索すると南東側の梅ヶ久保などから登山道があるとのことだが、地形図を見ると山頂のすぐ西側を林道が通っている。ここまで入れれば短時間で登頂可能だが林道が通行可能かは分からず、現場に行って判断することにした。飯田と大平を結ぶ鳩打隧道まで入れれば、あとは林道歩きでもいいだろう。

 カーナビを頼りに茂都計川沿いの林道に入ると走行注意の看板があり、どうやら一般車の通行はOKらしい。舗装道路だが道幅は狭くすれ違い困難。でも交通量は極端に少なくすれ違う車はいなかった。トンネル手前には広場があって車が1台。「梨子野山」の案内標識があり、ここから登山道があるようだ。

 鳩打隧道入口には何故か観音開きの扉が設置してあった。冬季は閉鎖するのだろうか。トンネルは車のすれ違いが不可能な幅しかなく先入車優先だろう。大平側に出てすぐに右に目的の林道が分岐、ゲート等はなくマイカー通行可能だがダートに変わる。林道は降雨による流水で路面に溝ができないように道路を横断するように溝が切ってるので、そこを越えるときはかなり低速で。でも溝切りされているのは最初のうちで、それがなされていない場所で砂地の路面は既に溝が掘れていて通行注意。

 林道が尾根上に出たところで古びたゲートが登場するが、開放されていたのでそのまま進んだ。路面状況はあまり良くないし、場所によっては木が林道にはみ出す個所もあり、そろそろ車を止められる場所があったら駐車して歩きに切り替えようと考えながら走行するが、駐車可能な場所がなかなか出現しない。やっと広い場所が登場、右に林道が分岐する個所でここから歩きに切り替えることにした。現在地が不明なのでGPSの電源を入れるとマツ笠山のほぼ真西に来ていて山頂まで最短距離だった。ラッキー! 分岐する林道は地形図には記載されていないが、方向的には笠松山へと向かっている。ただしこれまで以上に道の状態は怪しげなので軽トラ以外はやめておいた方がいいだろう。

 日差しが強く暑いので麦わら帽子を被って出発。まずは林道歩きで林道が山頂に接近する間は使わせてもらう。林道は緩やかな尾根上を通り笠松山最高峰である1320m峰の北側を巻きはじめ、残念ながら山頂は通らないようだ。北に落ちる尾根を林道が越える個所で尾根に乗り換えて山頂を目指す。尾根上には薄い道形が残っていてジグザグに付いていたりで昔はまともな道だったような雰囲気。

 すぐに1320m峰てっぺんに到着。日本山名事典では1271.4m三角点肩を山頂としているが、すぐ横の顕著なピークであり最高地点でもある1320m峰が笠松山山頂としてふさわしいと思う。残念ながらここには目印はあっても山頂標識は無かった。

 山名事典の山頂を目指して東へ延びる尾根を緩やかに下っていく。最初のうちは道があったが自然消滅して笹藪に変わる。すぐ北側に林道が走っていて乗り移ろうかとも思ったが法面状が続いてすぐに出ることはできず、林道が尾根直上に移る場所で林道に下りた。

 林道はほぼ尾根直上を東へと延びているが2か所ほど僅かに尾根の南側を巻いている個所がある。それらの小ピークに三角点がある可能性があるがネット検索で笠松山には登山道があるのを知っていたため最初のピークは林道で巻いてしまったが、考えてみれば一般的な山頂が地形図上の山頂とは限らず、2つ目のピークは林道を外れて薄い笹の尾根を登ったが三角点は無かった。

 再び林道に戻ると傾斜が無くなって横移動になり、樹林が切れて明るい広場に出た。一段下がった草地には「笠松山からの南アルプスの眺め」と書かれた展望案内図があり、ここが笠松山山頂だった。しかし周囲を探しても三角点は無い。地形図を広げてみるとここは1260m等高線の肩だと思われ、林道が巻いた最初の小ピークが三角点峰だったようだ。

 林道を逆戻りし2つ目の小ピーク尾根に取り付く。笹の中に僅かに踏跡ありだが道無しと表現していいだろう。すぐにてっぺんに到着。周囲は植林に覆われているが山頂付近は立木が無い笹の広場で、その真ん中に頭が赤く塗られた三角点があった。山頂標識が無いかと見まわすと南側の木に「1271」の文字が書かれた木の板を発見。形状からして上半分だけが残り下半分は割れて地面に落下してしまったのだろう。ちゃんと地形図上の山頂を意識する人が他にもいたのだ。

 これで目的を達成できた。帰りは林道を歩いて車に戻った。デコボコの林道を下っていく往路では開いていたゲートが閉じていて焦ったが、これは施錠されておらず手で開閉可能だった。よかったぁ。

 

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